月別アーカイブ: 2008年5月

「従業員」満足度調査

本人が望む、望まないは別として「顧客満足度調査」等のようなアンケートに答えたことが1回はあると思います。

その兄弟で「従業員満足度調査」なるものがあります。
「自分の会社にどれほど満足しているか1~5段階で教えてね」というそのまんまなものです。

で、この前、会社でその「従業員満足度調査」があったわけです。

この手のものにマジメに答える方で、せっせと書いていたのですが、下のような設問を見てフト思いました。

「職場では自由に意見を言い合える」
「職場では役割分担ができている」

この「組織」の定義について『「職場」とは「チーム」あるいは「部」とします』と解説がありました。
よくあるSEの仕事形態として、プロジェクトが開始/終了する度にメンバーの集合離散があり、あまり部門に縛られない動きになることが多くあります。

なので…

「部門としてはすっげぇ意見を言いやすいよなぁ…。上司も話を聞いてくれるし。けど今のプロジェクトチームはリーダーがいまいちで、人間関係ボロボロだから、みんな意見なんて言わないし、自分も言わないよなぁ」

と思ったり、その逆で…

「このチーム(パートナーさんも含めて)、サイコー!!だけどこの部門はぬるま湯に浸かって腐ってるわ」

…てなこともあるわけです。

「部門は良い = 5」けど「チームは悪い = 1」ので、「平均」して3(普通)とするのは満足度の背景が伝わらず、感情的にどうも納得がいきません。かといって、どちらかの値をとって 5 or 1 とするのも別の意味で満足度が反映されていないのでイヤなわけです。

補足など文章を書く欄があれば良いのにって思いますが、だいたいこの手は数字記入しかありません(定数的に分析したいからですが)。

『「満足度調査」と言っても、それなりに良い数字を出して「こんな風にうちの会社は従業員満足度が高いですよ~」なので「良い会社ですね~」てのを内外にアピールするだけのもんなんだろうなぁと』
…と改善が好きな私としてはちょっとダークな気持ちになったわけです。

※注意:この記事は旧サウスポーなエンジニアの独り言から移行し一部修正したエントリです。

Photo credit: plings via Visual hunt / CC BY

ペアプログラミング―エンジニアとしての指南書[読書感想]

ペアプログラミング―エンジニアとしての指南書
著者:Laurie Williams, Robert Kessler
翻訳:長瀬 嘉秀, 今野 睦, テクノロジックアート

今の小規模プロジェクトで、ペアプログラミングをしていました。
2人チームだったので常に同じペアでしたが、たくさんのメリット(と少しのデメリット)がありました。
#その辺りの話は別エントリで書きます。

そのペアプロ関連でこの本を手に取りました。

◆目次
第1部 理解の習得
(ペアプログラミングの7つの神話、ペアプログラミングの7つの相乗的な方法 ほか)
第2部 ペアプログラミングの開始
(オフィスレイアウト、ペアローテーション:コミュニケーション、ナレッジマネジメント、トレーニング ほか)
第3部 ペアプログラミングパートナー選択の原則
(専門家‐専門家のペア、専門家‐平均的なペア ほか)
第4部 ソフトウェア開発プロセスにおけるペアプログラミングのケーススタディ
(ソフトウェア開発プロセスケーススタディにおけるペアプログラミング:XP、
ソフトウェアケーススタディにおけるペアプログラミング:CSP)
第5部 おわりに(前進、限界の超越、有能なペアプログラマの7つの習慣 ほか)

翻訳ものですが、割と読みやすく感じました。

第1部は、いざ「ペアプロをしたい!」と思った時に、たいがい出てくる(上司、同僚、チームからの懐疑的な)意見と、それに対する対策や反論が、具体的な数字も含めて書かれています。
数字だけで導入を決定付ける根拠にはなりませんが、興味深い内容と思います。

第2部では、いざペアプロした時に、よりそのメリット引き出すにはどうしたら良いかが書かれています。

第3部では、色々なペア(経験豊かなPG-新米PG、内向的なPG-外向的なPG…etc)のケーススタディがユーモアを交え書かれています。
#典型的日本人同士でどうなるかも考察してみたいです。

どの章も、理論や方法論だけでなく、実際に著者の経験を元に書かれているようです。
最初に書いた今のプロジェクトでペアプロする前には「へぇ~、こんなもんかぁ~」で終わっていましたが、2度目はペアプロの最中に読んだので「そうそう!!これこれ!!」とものすごく共感できることが多く、「次も是非ペアプロでやってみたい」となりました。

ペアプロはそのやり方故にかなり食わず嫌いされている印象があります。
もちろん全てにおいて「ペアプロ万歳!」ではありませんが、「ペアプログラミング」はもっと評価されても良いアプローチと思います。

※注意:この記事は旧サウスポーなエンジニアの独り言から移行し一部修正したエントリです。

Photo credit: Menlo Innovations via VisualHunt.com / CC BY