サウスポーなエンジニアの独り言

サウスポーなエンジニアが日々感じた、気づいた、学んだことを徒然と書いています。

旧館より 組織 考え方

自発的に動いた人が損しない仕組み作り

投稿日:2010年7月3日 更新日:


危機意識を持って…もしくは思いつきで…、トップダウンの形で「組織風土を改善し、より強固にしよう」とか「ノウハウを共有して、ビジネスの力にしよう」という話が降りてくることがあります。

(トップから命令された)実行チームは、この話に対して(ディテールは違うにせよ)、社内SNSやWikiなど情報を集積できる場を設けて、そこに投稿してもらう(そして利用者はそれを見る)という手段を取ることが多いと思います。

こういう場合のたいがいのパターンは…

1:最初は(トップから指名された実行チームが投稿するので)ちょっとだけ活発になる。
 ↓
2:けれど、それ以外に投稿が少なく、実行チームもそこまで推進力、継続力がなく閑古鳥が鳴いている。

…となります。

こういう話に対する現場の反応は「忙しいから無理!」というのが大半です(おおっぴらに言うかは別として)。
ただ、「ノウハウ共有、良いじゃない!いっぱいノウハウ提供するよ」という人も、それ程多くありませんが、一定の割合でいます。
なので、こういう試みのポイントは、上に書いた1の状態から2の状態になるまでの間に、その人達が継続的にアクションをする(しやすい)状態を作れるか…だと思います。
が、往々にしてそこまで気が回されていなかったりします。

例えば…

1:社内SNSにせっせと投稿する。
 ↓
2:それを上司から「あいつ、暇やねんな。仕事していないな」と評価される。

 …とか…

1:社内規約を(ちょっと解釈を広げて)工夫するノウハウXXを投稿する。
 ↓
2:(その社内規約の管理側から)「そういうXXはN条では認められていない!!けしからん!!」という重箱の隅をつつく指摘があったり。

 …とか…

1:社内SNSにせっせと投稿する。この人は情報を知らせたいだけで、それをどう使うかはそれぞれと思っている。
 ↓
2:「じゃあ、君がその情報をより広めるような役割をしてくれ」と予想外の役割を押しつけられる。

…というようなことが、あったりします。
そして、それに対して実行チームやトップからのフォローもなかったりすると、そういう人達も「雉も鳴かずば打たれまい」と考えてアクションを止めてしまいます。

人間学とか行動学なんて難しいものではなく、ちょっとした想像力を持ってそれを活動に組み込めば、もっとうまく行くのに…と残念に思います。

#本来、トップダウンでなく、現場から自然発生的に産まれ、それをトップ層がフォロー(正しく評価するとか、環境を整備するとか)して大きくするのが良いとは思いますが…。

※注意:この記事は旧サウスポーなエンジニアの独り言から移行し一部修正したエントリです。

Photo credit: Chairman of the Joint Chiefs of Staff via Visualhunt.com / CC BY

-旧館より, 組織, 考え方

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

Share

インセプションデッキを書いてみた

社内で「アジャイルサムライ~達人開発者への道~」の読書会をやっています この読書会。色々な所(道場)があります。詳しくはGitHubにまとめられているWikiをご覧ください。 読書会で作ってみた その …

仕様変更における納得感の大事さ

システム開発プロジェクトでは、仕様変更は程度の差はあれどあるものです。 その仕様変更決定までの過程によっては、(SIerも含めた)プロジェクト関係者の納得感のある/なしが大きく変わり、それはアウトプッ …

コンサルタントの道具箱[読書感想]

コンサルタントの道具箱 (本棚を整理していて)久しぶりに読み返してみた本です。 数年前にこの本を買った時は、そこまでしっくりこなかったように思います。 ですが、今の自分が読み返して「あぁそういうことか …

“報・連・相”

“報・連・相”…新入社員研修等で耳にする言葉で、「それは非常に大事だ」ということも耳にたこができる位、聞いていると思います。 ところが実際、これが出来ていない人を多くみかけます …

社内勉強会の初めの一歩

先日のDevLOVE関西「勉強会勉強会」のビアバッシュでの話です。 社内勉強会を始めようと思った時の2つの不安 20人位の組織にいる人で「どうやって社内勉強会を始めて良いか分からない」という課題を持っ …

ギルドワークスの現場コーチ。
「正しいものを正しくつくる現場を増やす」ことを目指している現場コーチ。認定スクラムマスター(CSM)。
様々な規模のSIerでのシステム開発を経て今に至る。
DevLOVE関西を主催。