サウスポーなエンジニアの独り言

サウスポーなエンジニアが日々感じた、気づいた、学んだことを徒然と書いています。

チームビルディング 旧館より 考え方

プロジェクトに途中から入る難しさ

投稿日:2012年8月11日 更新日:


開発プロジェクトの立ち上がりではなく、途中から参加することはどれくらいの頻度であるでしょうか?
また、それはどのあたりから参加することが多いでしょうか?

開発プロセスがウォーターフォールの場合、要件定義、基本設計の立ち上がりの時期に参加したプロジェクトと、より後の工程で参加したプロジェクトを比較した場合、自分なりに上手くいったのは前者が多かったように感じます。
後者のように、詳細設計や実装の途中工程から入った場合にいくつか困ったことがありました。

前工程での決まり事にどこまで首を突っ込んで良いか分からない

「あぁこの前工程で決めた内容だと問題があるかもしれないな。別の案も提案して一緒に考えた方が後々良いかもしれないな…」と思ったことがありました。
このような考えが浮かんで来た時に、前工程までの前提知識やそれまでの培ってきたお客様との関係をなかなか感じ取ることができず、提案した方が良いか悩んだことがありました。

特にお客様が遠方で同じ場所にいなかったり、自分自身がお客様との打合せに出ていないことで、お客様個人個人との関係性が築けていなかったり、性格などをわかっていなかったりするとなかなか効良いアクションができませんでした。
その結果、冒頭のような、もしかしたらプロジェクトの結果をより良くするアイデアや考えが浮かんでもそれを活かせないことがありました。

心理的に焦る

自分がそのプロジェクトに入るということは、何からの期待、果たしてほしいミッションがあります。

その期待を出すために、早くキャッチアップしようと過去の経緯や現状の作戦の背景などを知りたくても、プロジェクトのキーマンは多忙で聞けないこともありました。
キーマンはチームのリーダーやお客様です。

そうこうしているうちに時間が過ぎて、期待されたアウトプットは出ないし、追いつけない焦りも生まれてしまい、中途半端な情報の理解のまま仕事をして手戻りが出るという悪循環に入っていきました。

キーマンが多忙な程、プロジェクトのこれまでの経緯や情報がまとまっておらず、新しく入ったメンバーのパフォーマンスがあがらない、またキーマンに質問が集中することでキーマンがさらに多忙になっていくといった良くないパターンも見受けられます。

ではどうすればよいか?

自分や後から入って来る誰かが、これまで書いたことのように感じるのはチームビルディングの観点からもったいないですし、不安のためなかなか自分から考えてアクションをしにくくなります。
こうなると指示待ちになり、プロジェクトに対しての自分事感も低くなってしまいます。

これはプロジェクトの目的を成し遂げ、目標をたどり着く上で、損失となります。

こうならないために、ベタな方法ですがこまめなコミュニケーションを増やすことが大事だと思います。
多忙なキーマンだと、まとまった時間をなかなか取ることが難しいので、毎日30分でも良いので、毎日の朝会、頻繁なふりかえり、チームで行くランチMTGなどまずは細切れでもコミュニケーションの量を増やすようにします。
そういう細切れの時間の中で得た情報から、少しずつ不安を取り除き、また「わかっていないことがどこか?」をわかることでよりうまく情報を集めることができるようになります。
早めに不安を取り除くことは「こういうことも聞いて/提案して良いんだ」という信頼関係を作ることにもなります。

いずれにせよ、チームを新しく作る、後から加わったメンバーが期待するパフォーマンスが出るまでには、相応の時間的なコストがかかることを意識したプロジェクト運営が必要になってきます。

※注意:この記事は旧サウスポーなエンジニアの独り言から移行し一部修正したエントリです。

Photo via VisualHunt

-チームビルディング, 旧館より, 考え方

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

文書化の指針

以前の「未来の自分を信頼し過ぎない」ことを書きました。 とはいうものの、何でもかんでもドキュメント化するのではなく、いくつかの要因(例として必要度合い)から判断して作るか決めれば…とも書きました。 私 …

我慢することの難しさ

もうずいぶん前の感じがしますが…2009年1月に納品したプロジェクトで、私が感じたことの1つに「自分には我慢が足りないなぁ」があります。 そのエントリにも書いていましたが、PJメンバーにいた新人と若手 …

Todoリストの更新タイミング

仕事関係のタスクを記録しているTodoリストがあります。 このTodoリストを更新するタイミングについて、(自分にとって)より効率良く仕事ができた方法を書いてみます。 Todoリストの更新タイミングを …

「感謝の言葉を伝える」アクティビティ

少し前、グループでフリカエリとこれからの活動について、半日時間を取って、しっかり議論しました。 夜は、(それまでの活動が一区切り付いたこともあって)打ち上げをしたのですが、そこでちょっとしたアクティビ …

「会社を移る」ことと「部署・プロジェクトを移る」こと

主に月末/月初に「退職します(した)」エントリ、「入社します(した)」エントリやつぶやきがちょくちょく見受けられます。 弊社からも新天地へ行った方もたくさんいて、中には「おぉ、あの人もいなくなるのか… …

ギルドワークスの現場コーチ。
「正しいものを正しくつくる現場を増やす」ことを目指している現場コーチ。認定スクラムマスター(CSM)。
様々な規模のSIerでのシステム開発を経て今に至る。
DevLOVE関西を主催。