※この記事はレッドジャーニーのアドベントカレンダー6日目の記事として書いています。

フィードバックを受けにくい立場になる
マネージャーや部長など一定の立場になると、忙しさもあって自分の振る舞いやスキル、マインドセットについて率直なフィードバックをもらう機会は少なくなりがちです。
メンバーには自然と声をかけたり気にかけたりすることがあっても、マネージャー自身は周囲からそういう対象として扱われにくくなります。その結果、いつの間にか自分のパフォーマンスや姿勢が崩れてしまうこともあるのではないでしょうか。
日報は「内省」の場になり、自分やメンターとの対話に活かす
だからこそ、忙しいマネージャーほど日報や日記のようなものを書くと良いと思います。
それは単なる「業務報告」ではなく、自分が何を考えていたのか、どう感じていたのかを残すためのものです。忙しい日々の中では、自分の決断や気持ちを置き去りにしがちです。しかしマネージャーの決断は組織に大きな影響を与えるものも多く、意識的に振り返る習慣を持つことが重要です。
さらに、書いた日報をメンターや信頼できる同僚と共有してフィードバックをもらうのも効果的です。マネージャーはフィードバックを受ける機会が減り、考え方や姿勢が固定化してしまうリスクがあります。
日報を通じて自分の思考や感情を言語化し、それを材料に対話することで、新たな気づきや視点を得られるはずです。
メンターと言われる人がいなくても信頼できる同僚や上司でも良いと思います。多くの場合、自分の目的、やりたいことを話すと応えてくれることが多いです。
また自分自身との対話としても使えます。
大事なMTG前の「準備」として
また、マネージャーはさまざまな会議を立て続けにこなすことが多いですが、次のMTGに重要なトピックがあるのに心身の準備が整っていない状態で臨んでしまうと、良い結果に結びつきにくいものです。
そういう意味でも、大事な会議の前に5分だけでも日報や日記を書く時間をとることで、自分の状態を整えるきっかけになるのではないかと思います。
実際にどうする?
人によって自分にあったリズム、内容を書けば良いと思いますが、私は以下のように運用しています。
書く時間は朝一です。Obsidianを使い、その日のページをプラグインで自動で作りそこに書き始めます。書く内容はいろいろ変遷してきましたが「昨日嬉しく、楽しく感じたことはなにか?」は存在しています。
嬉しく、楽しくといった感覚、感情に光を当てることで自分がなにをどのように受け止めていたか?を外在化することができます。この時、キレイな文章にするというよりも、どちらかというと話し言葉に近い内容で書くことが多いです。私にとってその方が自然と自分の感覚、感情にアクセスできるように思います。
他にもちょっと感じたことなど、思い立ったことがあれば”つぶやき”のような形で残すこともあります。
もちろん毎日、嬉しく、楽しいことがあるわけでもなく、そういった場合は「この日はなかった」と書いています。なかったら書かなくても良いという考えもありますが、私にとっては自分の気持ちを検査した結果として「この日はなかった」と書くことに意味を見出しています。
朝一以外にもふと自分の感情が揺れ動いた時や湧き上がった時にスッと数行書くこともあります。これは別の箇所にある”大事なMTG前の「準備」として”につながりがあります。
まとめ
忙しい人ほど、自分を置き去りにしがちです。 日報は、立ち止まるための小さな装置になります。
