月別アーカイブ: 2007年3月

エンジニアの特徴って高い「知的好奇心」

以前「お医者さん」だって全部の病気を知らないでしょ?で書いた「(知らないアプリケーションについて)頑張ればそれなりに答えれる事もありますがそれをしない理由」(ややこしい言い方)を自分なりに書きます。

結構偏った見方かもしれませんが、自分を含め結構あるかな?と思うSEの特性として「知的好奇心」が高いというのがあります。

メンバーが技術的問題で困っていると(表面上は平静を装いつつも)嬉々として首を突っ込んだりします(笑)。もちろん仕事を進ませるという理由がありますが、それ以外にも「知的好奇心」を満足させる為でもあったりします。この知的好奇心で「自分の使っていないアプリケーション」でもそれなりの答えを導き出せる事があります。

それを答えれば済むのですが、ここでもう1つの特徴「推測や事実に基づかない発言を嫌う」が顔を覗かせます。
特に根拠が無かったり、検証出来なかったりする「推測」を嫌う事が多いと思います(無責任的なイメージがあるのかもしれませんが)。

話は少し逸れますが、会議等とかでも推測で話をしても「たら・れば」仮定論が土台の為、議論が空中戦になり、意味の無い結論になりがちです(議論する事自体は意味があるのですが…)。

…というわけで、結局、自分の知らないアプリケーションについて聞かれると前のエントリに書いた答えが出てくるわけです。

※注意:この記事は旧サウスポーなエンジニアの独り言から移行し一部修正したエントリです。

Photo via Visual Hunt

「コンビの成熟度合い」がアウトプットに与える影響

企業にはジョブローテーションがあると思います。部署内での担当替えだけに留まらず、部署間の異動、転勤もあります。
#組織の強さや未来像を意識しているかは分かりませんが…。

適性の見極めやゼネラリスト育成を目的としたジョブローテーションは大事です。
ここではそういう大きな話では無く、ミクロの視点から「コンビネーション」について書いてみます。
#私の仕事はプロジェクト(組織全般において)で属人性をいかに少なくするか(その施策)を考えるものでしたが。

余程小規模なプロジェクトで無い限り1人では出来ず、複数の人が関わって来ます。
そこには「相性」という目に見えない何かがあり、個々の能力は高いのに組むとどういうわけかダメになる事もあります。

2人がコンビを組んで仕事をするとします。
(能力や経験等バックボーンにもよりますが)コンビネーションとしての成果が1 + 1 < 2となるにはそれなりの時間が必要になってきます。
年単位での例を書くと…

1年目

お互いの力量や考え方が分からない為、それらを探ったり、すり合わせたりしながら動く為、1 + 1 = 1.5 でれば良い方です。

2年目

お互いの力量を把握して1 + 1 = 2 には最低なっているはずです。
逆にこの時点で2になっていなければコンビの相性が悪い(能力的な点もあります)と判断し、コンビを変えた方が良いこともあります。

3年目

お互いの力量、考え方を把握した上で、さらに成熟して 1 + 1 = 3~5にもなります。
こうなった時、コンビは強さはピークになります。

…という感じです。
もちろんそのレベルアップの期間、スパンを短くできるのが良い人材でもありますが。
レベルアップよりも短いスパンで行き当たりばったりな配置転換やチーム編成をするのは考えものです。

それ程コンビの成熟度合いによる生産性向上は大きいものです。
特に情報共有、継承が出来ない、しにくい現場や業界、組織であればある程、こういう点を蔑ろにしていると、長期的に見た時に、ノウハウの残らない空洞化した組織、状態になってしまいます。

※注意:この記事は旧サウスポーなエンジニアの独り言から移行し一部修正したエントリです。

Photo via Visual Hunt

「お医者さん」だって全部の病気を知らないでしょ?

仕事、プライベート問わず「パソコンの事」を質問されると結構困ります。

自分の知っている/使っているアプリケーション、OSに関する質問であれば、それなりに答えられます。
もし、答えが分からなくても、(経験上)当たりをつけて調べれば、それなりの答えが見つかることが大半です。
#ちなみに私は業務系アプリケーションを提案、設計するSE(最近はこれも怪しいですが)です。

しかし馴染みの無い、もしくは専門外アプリケーションだと、そんな簡単にはいきません。

例えば、Illustrator、Photoshop等です。
またメールクライアント1つにしても「OutlookExpress」と「Outlook」は似て非なるもので、私はそのどっちも使っていません。
#同じ会社のアプリケーションなのになぜこうも紛らわしい名前にしたんでしょう?
だいたい「Outlookがさぁ~、なんかおかしいのよ」て聞かれる度に、まず「それは(「OutlookExpress」と「Outlook」の)どっち?」と確認から始まります。

閑話休題。

そんな時に分からない旨を伝えると「あんた、SEやろ?パソコンなら何でも分かるんちゃうの?ホンマに分からないのん?教えてくれてもええやん」に類似する(時には刺々しい)言葉が返ってきます。
質問者も「あぁ~、分からへん!!」とイライラ状態なので、そんな言葉が出るのも多少は理解出来るんですが…(苦笑)。
昔はいちいち腹立っていましたが、最近は一息ついてから…

「”医者”と一口に言っても内科、外科、眼科、心療内科とか色々あるわね?どんな医者でも基礎的な質問(ちょっと熱っぽいんですけど?→風邪(かも)しれませんね)ならアドバイスもらえるでしょ?
そやけど、”眼科”医に『会社に行く気が起きないんですけど…』と相談しても『心療内科に行って下さい』と言われるやろ?
それと一緒でSEやから言うて全部のアプリに詳しいわけじゃないのよ。」

…と答えるようにしています。

大半の質問者は「そっかぁ、そない言われたらそうやねぇ」と理解を示してくれ、その後に「このアプリケーションなら、このページやこの人が詳しいからそちらを当たってみれば?」とアドバイスを言えば、それなりに納得してくれます。
#上記の状況で(それでも頑張れば)何とか答えれることもあるのですが、それをしない理由もまた考察したいです。

※注意:この記事は旧サウスポーなエンジニアの独り言から移行し一部修正したエントリです。

Photo via Visualhunt