年別アーカイブ: 2018年

2018年のふりかえり

2018年のふりかえり

2018年は総じてどんな年だったか?

Five Fingerでいうと4というところです。

ギルドワークスとして

2018年のニュースやお知らせは全部で38本でした。

4月にロゴを変えたり(GuildWorksロゴのご説明)、「開発組織2.0」「いきなり最強チーム」「タイガーリープ プログラム」のように、これまでやってきた提供しているサービスや事業をよりわかりやすくし、より届けたいという狙いでそれぞれ個別の紹介ページを作ったりしました。

また、自分達もよく使っている仮説キャンバスオンラインツールの提供も開始しました。

現場コーチとして

ありがたいことに2018年も多くの現場から声をかけていただきました。久々に関西の現場でガッツリさせてもらったり、これまでとは少しコンテキストの違う現場やチームを知ることができました。
現場がいろいろと学んで自立できコーチがいらなくなった現場もあれば、期待のすれ違いでうまくいかず終わったものもあります。

またコーチを2人でやるパターンが何度かあり、お互い学ぶことが多く貴重な経験になりました。

ペアコーチングノススメ
Agileコーチと歩んだ学んだ3つのこと – @kajinari – Medium

印象として「アジャイルをやるために相談したい」の対象が少し前とは違ってきているように感じています。
相変わらず「開発チームを」というのは一定数ありますが、最近は開発チームにとどまらず「プロダクトづくりをアジャイルにやっていきたい」というご相談が増えてます。

そして実際に現場支援を始めるとアジャイルな度合いの高いプロダクトづくりのための組織の構造や組織運営をどうしていくか?などに向き合う割合が多くなっています。

個人として

読書

読書は86冊(2018年の読書グラフ)でここ数年で一番多かったです。
電子書籍の割合が大きくなっています。

勉強会やカンファレンスなどで発表したスライド

2018年はこんなことを話しました(他にも公開できないプライベートセミナー的なものもいくつか)。

Regional Scrum Gathering Tokyo2018(Regional Scrum Gathering Tokyo2018に参加してきた #RSGT2018 – サウスポーなエンジニアの独り言)

Backlog World | プロジェクト管理に関わる全ての方のための祭典

DevLOVE関西でタスクマネジメントについて話してきた #DevKan – サウスポーなエンジニアの独り言

DevLOVE関西のこと

2018年は27回実施しました。
話し手の皆さん、会場を貸してくれた皆さん、参加していただいた皆さん、ありがとうございました。

越境し、現場を前進させるための人の巻き込み方
関西の地で現場を前進させんとする者達の話
リーンスタートアップで事業を駆動している者達の事例
人が自ら考え、判断し、行動するように成長をうながすフィードバック
モブプログラミングを実践してみよう!! 〜アジャイルモンスターのモブプロ入門〜
あるエンジニアがプログラムを紡いでいく様を見てみる
ユーザーストーリーマッピングを使って、要求の全体像を把握しよう
カイゼン・ジャーニー / たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで (発刊イベント)
プロジェクトの組み立てに悩むリーダーのための 本当に使える開発プロセス(ダイジェスト版)
“個人のタスクマネジメント”のコツや悩みを話す場
モブワークをやってみる
カンバンによるムダのカイゼンの事例
現場の問題をみんなで話し合って、現場の前進の一歩とする
デビューの遅かったエンジニアの自分戦略
UXリサーチ手法#5「ジャーニーマップ」早わかり講座
”効率が良い”を考えてみる〜フロー効率性とリソース効率性のお話〜
Sansanの開発の現場
KPT以外のふりかえりのやり方を話してみる 〜現場改善の四方山話〜(DevLOVE関西番外編)
それぞれの現場を変えようとしている者達の話〜越境者の活動談〜
アウトプットを習慣化しようとしている人たちの話
KPT以外のふりかえりのやり方を話してみる #2 〜現場改善の四方山話〜(DevLOVE関西番外編)
UXデザインのはじめの一歩を体験しよう! ユーザーインタビュー、ユーザー心理分析の基本
継続的インテグレーション(CI)・継続的デリバリー(CD)のお話
ScrapboxやGyazoを生み出しているNOTAの開発の現場
Engineering Manager を語ろう
現場でレガシーコードに立ち向かっている者達の話

自分がきっかけになるより誰かの現場の話題や関心ごとから開催に至ったものが例年に比べて多かったようです。

というわけで、また2019年もよろしくお願いします。

自分なりのRSGTの楽しみ方

これは、Regional Scrum Gathering Tokyo Advent Calendar 2018の19日目の記事です。
このエントリでは自分なりのRSGTの楽しみ方を書いていきます。

ギルドワークスで現場コーチとしていろいろな現場の変化、改善を支援している中村 洋です。
前日は鈴木啓太さんのAgile Development Center の取り組み 〜アジリティ高くサービスをデリバリするために〜というお話でした。

私は2日目に「ファシリテーションの難しさと楽しさ」というタイトルでお話します。
また3日とも会場をうろちょろしていると思いますので見かけたら気軽に声をかけてもらえると喜びます。

自分なりの楽しみ方

裏セッションの同士での再演セッション

2年前の牛尾さんとRochelle Koppさん、1年前の絹川さんと自分の裏セッションのいずれも「どうしても聞きたい!」と思うものでした。

そのどうしても聞きたい!という想いが高じて、声をかけてセッションをほぼ再演してもらうということをしました。
2年前のRochelle Koppさんには1日目のネットワーキングパーティの隅でお互いのセッションでどんなことを話すのか?それぞれどう思うのか?といったディスカッションをしました。
1年前の絹川さんもお互い話し終わった後にホールで同じ様なディスカッションになりました。
いずれも丁寧に話ができ、かつ、深い会話ができて有意義な時間でした。

Coaches’ Clinic での学び

(今回もあるとは思いますが)アジャイルコーチに相談できるCoaches’ Clinicというコーナーがあります。様々な経験を持ったアジャイルコーチが1on1形式で相談者の困り事の相談に乗り、時にはアドバイスをするという場です。
セッションでインプットをした後は、ぜひアウトプットの1つとしてCoaches’ Clinicを使って、現場の相談をしてみるのはいかがでしょう?

もちろんCoaches’ Clinic以外でも、セッションの合間や時にはセッション中にホールでは、休憩中の参加者やアジャイルコーチ達がいろいろ立ち話をしています。こういう立ち話に耳を傾けたり、輪の中に入り、自分の考えを話してみるというのもいい経験になります。

いろいろな人を引き合わせる面白さ

一緒に現場コーチの支援先のスクラムマスターなども参加しています。そんな彼ら彼女たちに他の現場で活動しているスクラムマスターやアジャイルコーチを紹介するのも、また違う化学反応のきっかけになることがあるので、面白さがあります。

そこでの出会いをきっかけに刺激を受け、自分の現場に何か持ち帰ってもらえるといいなと思っています。

まとめ

RSGTは、公式サイトにもあるように「学びの場」です。
もちろん様々なセッションも学びになりますが、それ以外にも場の至る場所に学びの機会は散りばめられています。
そんなRSGT2019を私も心待ちにしています。

明日はKenta Sasa さんのお話です。

unsplash-logoSimon Maage

DevLOVE関西でタスクマネジメントについて話してきた #DevKan

DevLOVE関西“個人のタスクマネジメント”のコツや悩みを話す場で「リズムを作ってやる自分なりのタスクマネジメントの話」を話してきました。

言いたかったこと

タスクが積み上がってくると、時間も気持ちも余裕がなくなっていき、「どうやったら効率良くこのタスクを片付けることができるか?」と”やること”を前提に考えがちです。

しかし、落ち着いて一歩引いて見てみると、積み上がったタスクの中には、しなくてもなんとかなるものもあります。
少なくとも”今すぐ”でなくてもそれほど困らないものはけっこうあります。

まずは”やらないとどうなるか?”を小さく実験して、何が起きるのか観察してみることで、いらないタスクを見つけることができるかもしれません。

発表を終えて思い出したこと

発表ではデジタルツールの話しかしませんでしたし、付箋やA4の紙にタスクを書き出して消し込んでいくというアナログな運用もしています。

自分のデスクで仕事をする時にはA4のメモ用紙にタスクを書き出してやることが多いです。
ポモドーロをやっている時に思い出したものは(Trelloではなく)、手元にある紙に書いてすぐにそれまでやっていたタスクに戻ります。
そしてそのポモドーロが終われば、(目安として)15分以内に終わりそうなものはそのままやりますし、そうでなければTrelloにcardとして記録しておきます。

このあたりはアジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門の内容を応用しています。

このA4に書いていく+ポモドーロテクニックの組み合わせは自分なりのリズムづくりになっています。
すぐにするタスク達なので、自分だけにわかれば良いという乱雑な感じで書いていますし、それをリズム良く、ペンでシャッと消す感覚が自分の仕事のエンジンがかかる一因にもなっています。

Trelloの話

松尾さんもTrelloのお話をけっこうされていましたが、自分なりのTrelloの使い方などです。

Chrome拡張

  • Scrum for Trello:cardに見積時間、実績時間を入力することができるようになります(デフォルトだとプランニングポーカーで使われるフィボナッチ数列)。
  • Card Color Titles for Trello:ラベルの名称を表示してくれます。
  • CardCounter for Trello:それぞれのlistのcardの枚数を表示してくれます。

PowerUPS

Card Aging はちょっと変わり種で、放置されているとcardが”ボロボロ”になっていくエフェクトがかかります。

ステージ(Trelloではlistと表現)

  • いつかやる
  • 来週やる
  • 今週やる
  • 今日やる
  • 今やっている
  • もう終わった

「来週やる」「今週やる」は見積もった時間が週の働く時間を越えていないかチェックしています。
「今日やる」は見積もった時間が週の働く時間を越えていないかチェックしています。

Regional Scrum Gathering Tokyo2018に参加してきた #RSGT2018

2回目のRegional Scrum Gathering Tokyo

前回に引き続き、Regional Scrum Gathering Tokyoに参加して、【「ふりかえり」の始め方と続け方】というお話をしました。

前のセッションと休憩なしで連続、かつ、20分という短い時間だったのでHowのテクニック的な面の話が多くなりましたが、”ふりかえり”など、自分達のやり方をよくする余地はいろいろあります。

そういうことを考えるきっかけに少しでもなれば幸いです。

印象に残ったことなど

  • 1、2日目の基調講演、両方とも心に沁み込んできた。Richard Sheridanからは「(本にも書いているけど)実験することの大切さ」を、2日目の河野さんからは「自分で作ったものが世界を変えていく楽しさ」をそれぞれ受け取った
  • デブサミやらで色々お世話になっている岩切さんから「久しぶりに会ったけどすごく表情がよくなっているね」と言われたこと(3日目の岩切さんの話は残念ながら聞けなかったので、そのうちご飯でも食べながら聞かせて欲しい)
  • ネットワーキングで、現場支援先のスクラムマスター数人にちょっとネジが跳んでいる(※褒め言葉)人達を引き合わせることができた
  • 前回に続いて「Coach’s clinic」(コーチに相談する場)に相談される側で参加したこと。自分のやっていることが少しでも役に立ったのであれば幸い
  • 相変わらず運営がスムーズ、かつ、ホスピタリティ溢れるものだったこと。実行委員会、スタッフのみなさん、ありがとうございました

最後に

Regional Scrum Gathering Tokyo 2019もスピーカーで参加したいなと強く思いました。

どんなニーズがあるかわからないけど、東京だけでなく関西とかでもこういう場を作っていきたいなと思いました(DevLOVE関西はそういう場の1つだと思うけど少し違う感じで)。