「もっとできるはずなのに」と感じたときに考えてみてほしいこと

仕事のやり方

時々、若手から雑相(1on1)などで 「もっとできると思うのに…」 という自分自身のパフォーマンスへの不満を聞くことがあります。
たとえば 「今週終わったタスクは5個だったけど、もっとできるはずなのに…」 といったものです。

そういう話を聞いたときに「実際にこの人は、5個以上できた時がこれまでにあったんだろうか?」とふと考えることがあります。
つまり、自分がこれまで一度も到達したことがない水準を「できるはず」と思い込み、必要以上に自分自身を苦しめていないだろうか、ということです。

もちろん「自分はこうなりたい」という理想を持つことは悪くありません。理想があることで、現状との差分が見え、その差分を埋めるための行動を考えやすくなります。

ただ一方で、 「自分が到達したことのない場所」を基準にして「できるはずだ」と考えるのは、少し危うい発想でもあります。

もし成長や変化を測るのであれば、理想の自分ではなく、過去の自分と比べてみるのはどうでしょう。
1週間前、1ヶ月前、3ヶ月前の自分と比べて、できることは増えていないか。やり方は少し洗練されていないか。考え方の幅は広がっていないか。
日々まったく同じことをしている人でない限り、何かしらの変化や違いはあるはずで、あとはそれに気づくことができるかどうかです。

到達したことのない理想を基準にするあまり、 「自分はダメだ」と思い込んで苦しんでいる人を、時々見かけます。

そういう人は一度、過去の自分と比べて 「できるようになったこと」を探してみて、それをちゃんと受け止めてみる。

時には、お祝いしてもいいと思います。

※この記事はレッドジャーニーのアドベントカレンダー20日目の記事として書きました。

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2025年もあとわずか!Red Journeyのメンバーによるアドベントカレンダーです。・アジャイル・DX・組織開発・プロダクトづくりとかいろいろやっているので、様々なカテゴリの記事をお楽しみいただけると幸いです!関連リンクRed Jour...
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