サウスポーなエンジニアの独り言

サウスポーなエンジニアが日々感じた、気づいた、学んだことを徒然と書いています。

仕事のやり方 旧館より

プロジェクトにおける「割れ窓理論」

投稿日:2010年11月28日 更新日:


環境犯罪学上の理論に「割れ窓理論」というのがあります。

「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」(Wikipediaより)

有効性などに批判もあるようですが、ここでは置いておきます。
システム開発のプロジェクトでも同様のことがあるのでは?と思いました。

例として「チケット駆動開発ですので、コミットログにRedmineのチケット番号を記述してください」というルールがあったとします。
しばらくはそれでうまくできていたのですが、ある日、(理由は別として)「どのチケットに紐付くか不明なコミットログ」がいくつか発生したとします。

そのコミットログを見た別のメンバーは「じゃあ、自分も…」と、さらにチケットに紐付かないコミットログが増えていきます。
こうなってしまうと、(チケット駆動開発のメリットである)タスクの状況確認、品質チェックなどをしやすくなっていたのが、消えてしまいます。
むしろ修正理由やその背景が分からないため、品質低下を招くかもしれません。

ではどうすれば良いか?

1つは、チェックを自動化して定期的に行うことかと思います。
「コミットログにチケット番号があるか?」をチェックするスクリプト(コミットログを取得して正規表現でチケット番号のフォーマットを見つける)を書いて(自動化して)定期的に実行します。
こうすることで、ルールと違うのがあればすぐに見つけて、それ以上増やさないように手立てを打てます。

もう1つは「なぜこのルールを守らないといけないか?」「守るとどういうメリットがあるか?」を理解することです。
余談ですが、組織のルールのいくつかは「なんで?」が明確でない…時には「昔からそうだったから」なんていう…ものもあったりします。

ルールを絶対視せずにいると、改善できる余地があり、結果としてより良いルールができるかもしれません。
またこれまでなかなかルールを守れなかったメンバーが、それをクリアできるようになったとしたら、感謝の言葉…「おかげでキチッと把握できるようになりました」…を伝えるのもアリかと思います。

最後に、ルールを守れなかったとしても、守れなかった人を責めるのではなく、そういう状況になってしまうルールやプロジェクトの状況の問題として捉える必要があります。

※注意:この記事は旧サウスポーなエンジニアの独り言から移行し一部修正したエントリです。

Photo by ell brown on Visual hunt / CC BY

-仕事のやり方, 旧館より

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

会社を移ることになりました

2012年6月末で会社を移ることになりました。 (何度か転職をしているのですが)今のところ、社会人経験の中で一番長く所属していた会社になっていました。 思い出1:Rubyとの出会い 入社後しばらくして …

もっと会議の時間を有効に使いませんか?

今回は、ある会議に出ていて「もう少し効率良く時間を使えるなぁ」と思ったことを書きます。 出席者は地理的に離れている複数チームです。 チームごとのタスクは異なりますが、活動領域には重複する部分もあり協力 …

朝早く仕事に取りかかるメリット

以前エントリ「自分のテンションを維持する方法」で「朝早く出社する」ことを書きました。 これを少し詳しく自分なりに考えてみました。 まずはやはり朝早くの時間帯は静かで本当に集中できます。電話ももちろん話 …

「会社を移る」ことと「部署・プロジェクトを移る」こと

主に月末/月初に「退職します(した)」エントリ、「入社します(した)」エントリやつぶやきがちょくちょく見受けられます。 弊社からも新天地へ行った方もたくさんいて、中には「おぉ、あの人もいなくなるのか… …

自分のTwitterアイコンの変遷

Twitterアカウントのアイコンは干支をモチーフにしたものですが、元ネタはヨメさんが年賀状用に描いていたものです。 #コミュニティなどで使う個人名刺にも使っていて、名刺の作成は前川企画印刷さんのブロ …

ギルドワークスの現場コーチ。
「正しいものを正しくつくる現場を増やす」ことを目指している現場コーチ。認定スクラムマスター(CSM)。
様々な規模のSIerでのシステム開発を経て今に至る。
DevLOVE関西を主催。